今回は、自分が大好きなジブリ作品の1シーンを、ドイツ語訳を見ながら勉強してみたいと思います。
今回は、、「風立ちぬ」!!
の、主人公堀越二郎が上京してきた妹加代と船の中で話すシーンです!
具体的にどんなシーンかというと、加代が医学を学びにいずれ上京したいことを二郎に伝えて、父親に口添えを頼んでるシーンですね
二郎 寒くないかい?
加代 平気。こんなに東京が復興してるとは思わなかったわ
しばし船が進む
加代 にいにいの部屋に私も住んじゃだめ? 一人じゃお父さんが東京に出してくれないの。
二郎 あそこは、その頃には僕は多分名古屋だな
加代 飛行機会社?
二郎 うん
加代 いいなあ男は。私、大学へ行って医学を学びたいの。
二郎 お医者さんか。加代ならいいかもしれないね。
加代 ね!そうでしょう?
二郎 正月には帰るから、父さんに話してあげるよ。
加代 嬉しい。お願いね。
ドイツ語訳
二郎 Ist dir nicht kalt?
加代 Nein. Ich hätte nicht gedacht, dass Tokyo wieder aufblühen würde.
加代 Kann ich nicht bei dir wohnen? Vater lässt mich nicht allein in Tokyo leben.
二郎 Bis dahin bin ich vermutlich in Nagoya.
加代 Bei einem Flugzeughersteller?
二郎 Ja.
加代 Ihr Männer habt’s gut. Ich möchte mal Medizin studieren.
二郎 Ärztin? Das passt zu dir.
加代 Nicht wahr? Denke ich auch.
二郎 Ich rede an Neujahr mal mit Vater darüber.
加代 Danke, bitte mach das.
初めの二郎の寒くない?のセリフ、
Ist dir nicht kalt? で表現されています。
本来、Du bist nicht kalt. のように1格で表すものと思ってしまいますが、
ドイツ語では体調や気分を現したいとき、3格(Dativ)で表現することが多いみたいです。
寒い、というのは気候や気温という考え方であって、寒さの正体に主語がつく
そうなると、Es ist dir kalt
となり、Dir を文頭に持ってくることにより消えてしまうそうです。
なので、Du bist kaltは、あなたは冷たい人間だ、になってしまうんですね。
加代の、こんなに東京が復興してるとは思わなかったのセリフ、
Ich hätte nicht gedacht, dass Tokyo wieder aufblühen würde.
復興する、をwieder aufblühen 再び栄える、みたいな表現で表しています。